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Yet the earth does move


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May 30, 2005

失踪日記

新井素子さんつながりで名前だけは知りつつ、実は吾妻ひでおさんの漫画を読むのは、この「失踪日記」 (←Amazonへ飛びます)が初めてでした。

帯に書かれているとおり、氏の失踪時におけるホームレス生活や肉体労働な日々、アルコール中毒から強制入院に至る様子が実話として描かれています。
絵柄が丸っこくてかわいい感じなので非常に見やすく、現実はきっともっと悲惨だっただろうと思える部分も「漫画」としていい意味でのデフォルメがされている(と思う)ので、とりあえずは一気に読むことができました。

うーん。

幸いなことに私はここまで精神を追いつめられたことがないので、
(消えちゃいたいと思ったことはあるけど)
氏の自殺未遂や失踪したくなる心理というものがどこまで理解できてるのか怪しいのですが、路上生活中はとにかく「人に会いたくない」という気持ちが強かったのですね。
「家族はどうしてるかな・・・」という言葉が無かった(もちろん考えはしたと思うのです)のが、何故か残念に思えました。
きっとそれどころじゃないんだろうなあ。。
漫画家さんに限らず、仕事での極限状況というのは本当に大変なものなのですね・・・

その後のアル中のお話も、胸が痛かったです。
そして非常に怖い。幻覚の恐ろしさを知りました。
とても笑えるお話じゃないのに、入院生活のあたりは何故か泣き笑いという感じで読むことができたのは、漫画という手法だから成せる業・・・
身を削って描かれた作品というところでしょうか。
現実の凄みを感じました。

by pikari : 00:36